ナンバーワンからオンリーワンへ コロナの内田力社長(55歳)
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※記事中の会社名・団体名・所属・役職等は取材当時のものです。
平成13年5月1日号
大西リポート103
 

ナンバーワンからオンリーワンへ


 
コロナの内田力社長(55歳)

すこぶる元気

  コロナが元気である。
三年前に二十八億円もの赤字を出し、世聞をびっくりさせたが一年後には黒字に転換。そして二〇〇一年三月期は何と五十三億円もの経常利益を出す見込み。社内では「臨時ボーナスでもでるかな」という景気いい声まで出始めている。いったい何をやれば急速に立ち直れるのか?
  四月十日、先端妓術研究会の社長会に招かれたコロナの内田カ社長は、ハードルの高さを一段と引き上げたと語った。
  「ナンバーワンからオンリーワンです」。
  同社のドル箱商品である暖房器具部門では8アイテムのうち6アイテムが業界シェアNo.1である。No.1のメリットは大きい。
  だが内田社長はNo.1で満足しない。No.1といっても当然二位も三位もあるわけだから、価格競争に巻き込まれる。その点オンリーワンは世界で一社しかないのだから競争がない、つまり儲けがまるで違うのだ。
  コロナに今、オンリーワン商品が次々誕生している。
  「オール灯油ライフシステム」。厚さ46センチから21センチにしたFF式石油ストーブ「スペース21」、世界初と銘打った「ヒーポン給湯機」などがそれである。
  「何か儲かる商売はないかね」と軽くいう人がいる。世の中に儲かる商売とか、儲からない商売はないのだ。あるとすれば儲けることができる人とできない人がいるだけである。儲けることができる人は、ものの考え方が違う。日本精機の永井淳夫社長は「考え方の悪い幹部はクビ」といい切った。
  コロナの内田社長は「ナンバーワンからオンリーワンヘ」という考え方を強カに打ち出している。

ストップ高

  「さすが日刊工業新聞は全国紙だね。おかげで社長にほめられたよ」。
  日頃、懇意にしているコロナの鈴木正典部長から昨年の三月、筆者に礼の電話が入った。
  コロナは昨年二月末、家庭用燃料電池分野へ進出すると発表した。いち早く新潟日報に記事が出たが株価はビクともしなかった。ところが三日後に日刊工業新聞に同じ記事が掲載された途端、コロナの株価は急騰した。千円の株価が干二百円にハネ上がりストップ高となったのだ。たかが二百円というなかれ、発行株数が二千六百七十万株あるから資産価値が一日で五十三億円も増えたことになる。
  同じことがオンリーワン商品「ヒーポン給湯機」を発売した三月末にも起きた。三月二十七目、二十八日と連続してストップ高をつけたのである。長く千円程度だった株価が干八百円台へと大きく値上がりした。
  ヒーポン給湯機はランニングコストが都市ガスの五分の一といった良さがある。だがそんな小さなことより、コロナが田舎の会社から都会の会社に変わったと市場が受け止めたのがストップ高の原因だ。
  石油ストーブの熱源は灯油だから地方で使われることが多い。これに対してヒーポン給湯機の熱源は電気だから都会で使われる。
  「田舎の会社から都会の会社へ」。市場はそんな風にコロナを単純に評価したのである。

夜の十二時、一時

 オンリーワン商品である「オール灯油ライフシステム」は大和ハウス工業、出光興産と提携してつくった。ヒーポン給湯機はデンソーと共同開発した。異業種の大手と一緒に仕事をするとぴっくりすることがある。
  内田社長は騎る。
  「デンソーの社員は、夜中の十二時、一時にファックスを送ってくる。夜も昼もないんだね。うちの社員にいい刺激を与えてくれた」

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