売上はこうして伸ばせ 売上60億円を10年で180億円〜高儀 高橋一夫会長(60才)の経営ノウハウ〜
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※記事中の会社名・団体名・所属・役職等は取材当時のものです。
平成10年3月1日号
大西リポート050
 

売上はこうして伸ばせ


売上60億円を10年で180億円
〜高儀 高橋一夫会長(60才)の経営ノウハウ〜

6対0

 三条対燕=6対0。何のことかと思われるが、これは上場会社の数のことである。上越新幹線の駅名を「燕三条駅」にするか「三条燕駅」にするかで大もめしたように、この二つの市は中小企業が多く、金属の町でぁり、隣同志でもあるので昔から何かにつけ張り合ってきた。だが上場会社の数からいうと6対0。ハッキリ勝敗がついている。三条生まれの上場会社は三条機械製作所、コロナ、ダイニチ工業、コメリ、アークランドサカモト、ツインバード工業の6社もある。上場予備群として、共和工業、パール金属、高儀などがある。これに対し、燕には上場予備群はあるが、上場したのはひとつもない。
 筆者が新潟へ赴任した30年前は三条より燕の方が勢いがあった。燕の三星金属工業や明道金属がいち早く上場するのではないかとみられていたが、モタモタしているうちに三条の新興企業がグングンカをつけ6社も上場したのである。なぜこんな格差がついたのか?

成熟商品なのになぜ?

 三条の中小企業の中で近年メキメキ頭角を現してきたのが高儀である。10年前は売上が六〇億円だったが、現在は一八〇億円にまで拡大した。パソコンとか、携帯電話を売って売上を伸ばしたというなら話はわかるが高儀が売っているのはノミ、カンナの類。完全な成熟産業なのだからこの急成長には「?」と思ってしまう。
そこで三条市塚野目の高儀本社に高橋一夫代表取締役会長を尋ねてみた。「特別変わったことをやったのでもなければ、独自商品をもっているのでもありません。成功している会社のやり方をみて、それを真似しただけですよ」と、いともあっさり説明した。「ですから、だれにでも売上は伸ばせる」とも。
10年前、高橋氏の発案で三条金物卸商組合が地元のパール金属と共和工業を招いて請演会を開いた。「成長している会社にはいくつかの共通点があったが、そのうちの一つが県外に営業所をつくることだったんです。さっそく我が社で始めてみました」第一号が札幌だった。営業所をつくるとなるとまず責任者を決めて辞令を出す。次に部下はだれそれと。だが高橋氏はそういうやり方をしなかった。そこに高橋氏の独特のノウハウがある。

私が行きます

 「私が所長を指名すればコトは簡単だが、果たして腹の底からやる気を出してくれるかどうか。社命だから仕方がないという気持ちが少しでもあればホントの力は出ない」そこで昼食をとりながら周囲の社員に聞こえる声で札幌に営業所ができればいいがなあ、という話をしたそうだ。「この作戦がズバリ当たってね。私が行きますという社員が出てきた。しかも部下はだれだれと決めた上で…」自分で名乗り出たくらいだからパンパン働く。二年間くらいは赤字を覚悟していたが、初年度から黒字になった。その所長が三条の本社へ帰った時、札幌での武勇伝を皆の前で話す。「じゃ仙台は私が行きたい」 「大阪はボクが…」という社員が次々と出てきたのである。
 今、同社の営業所は全国で12カ所。海外にも2カ所ある。いずれも初年度から黒字である。「赤字出したり、売れなかったりすると私が怒らなければならない。そんな姿をみたら県外の営業所へ行きたいという社員が出てこなくなる。我が社はその逆だった」と高橋社長は言うn人使いの妙である。「商社というのはメーカーのように独自商品をもっているわけではない。技術があるわけではない。だから社員のやる気がすべてなんですよ」

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