次はこの人で決まり 第四銀行 副頭取に昇格した江村隆三氏(62才)
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※記事中の会社名・団体名・所属・役職等は取材当時のものです。
平成9年7月1日号
大西リポート043
 

次はこの人で決まり


「ゴタゴタもなくスンナリと」
第四銀行 副頭取に昇格した江村隆三氏(62才)

バカチョン時代の終了

 第四銀行の次期頭取が内定した。江村隆三氏(62才)である。6月27日付けで専務から副頭取に昇格したからである。「副頭取になったら必ず頭取になれるものかね」というご尽もあろう。現に斉木利雄氏は副頭取から子会社へ転出したので頭取になれなかった。だが江村氏は必ず頭取になる。しかもスンナリと。その時期は二年後の役員改選期だろう。この銀行は昔から跡目相続を巡ってゴタゴタがない。どこぞの銀行とは大違いだ。周囲が「次はだれ」と暗黙のうちに認めているからもめごとが起きようがない。筆者には江村氏の次の頭取までおおよその察しがつく。第四銀行とはそんな銀行だ。おもしろいのは江村氏は私立の中央大出身であること。銀行の頭取には東大や京大出身者がゴロゴロいる。第四銀行だって京大出身の頭取が多かった。それが中央大である。これは何を意味するのか?家柄とか学歴さえよければバカでもチョンでもトップになれた時代が終わったのである。金融ビックバンを迎え、人物本位でなければやっていけない時代に入ったのだ。そういえば北越銀行の高田正一頭取も新潟大学出身である。

一期一会

 次期頭取が確実視される江村氏とはいったいどんな人物か?今から六年前。新潟市の機械商社、新潟工販がホテルオークラで創立20周年記念パーティを開いた時、第四銀行から斉木専務(当時)、淡路住吉町支店長が出席した。そして東京駐在常務だった江村氏の顔もあった。江村氏の場合は銀行の代表ではなく個人の立場としてわざわざ東京から駆けつけたのだった。
第四銀行から専務も支店長も出席しておれば江村氏は出席しなくてもいいはずだが、しかし出席した。なぜか?「新潟工販の佐々木社長とは私が住吉町支店長の時の知り合いでしてね。知り合いを大切にしたいんですよ。知り合いを」というのがポケットマネーで出席した理由である。こんな例を出すまでもなく一期一会をとても大切にするのが江村氏なのである。銀行マンを批判する言葉に「いんぎん無礼」という言葉がある。だが鈴木頭取にせよ、このことばがまったくあてはまらない。庶民的で偉ぶらない。そして安酒派(失礼)である。三千円もだせばゲップがでるくらいの安い一杯飲み屋「千畳」は第四銀行の行員でごったがえす。「何を隠そう、あれは私が開拓したんですよ。フロンティア精神で」と江村氏はエヘンした。

スキあらば酒

 陽気な人である。話しているとジョークがポンポン飛び出してくる。「イヤ、腹ポンポンでしょう」とだじゃれでまぜかえす。「体重は変わらないのですが腹まわりがでてきましてね。肩の肉が移動したんですよ。でもまあ、首がまわらないよりはいいか」といって笑わせる。そのあとで 「江村の奴、私腹をこやしているという人間もいるんですよ」とつぎ足す。腹まわりがよくなった(?)原因は月火水木金の晩酌にある。「休肝日?とんでもない。継続は力なりですからね」「でもねえ、最近は女房がいろいろ指図するんですよ。靴はこれにせい、大声だすな、晩酌のビールはコップ半分、酒はコップ一杯って」ビール半分、酒一杯で我慢できるのだろうか?
 「イヤ、女房が席をたった時にソッとつぎ足すんですよ。だから酒はコップ二杯くらいになりますね」そういえば鈴木治輔頭取夫人も筆者に言っていた。
 「体が心配だから私、一升びんを隠すんですが、いつの間にやらみつけてくるんです。うちの主人、酒をみつけるのは天才です」鈴木頭取にせよ、江村副頭取にせよ「スキあらば酒」と常に虎視たんたん。油断もスキもない。大西リポート5月号で鈴木頭取は「第四の行員はおっとりタイプの農耕民族ですからね」といっていたが、何でこれが農耕民族か。狩琳民族そのものではないか。

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